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物語りも書評も評論も漫画も全部読んだら感想かく。んひゃー
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授業で指定されて発表のために読んだ。
一冊読み終えるまでに4回は泣いたぜ笑。場所を選ばずロッテリアでも泣いたぜ。
角田光代さんの言葉どおり、特に大きな事件が起こるというわけでもないんだけど、確実に人の気分に入ってくる感じ。
三丁目の監督さんの言葉じゃないけど「登場人物の物語じゃなくて、自分の物語なんだ」ということだった気がする。

先生はどこでこんな本を見つけてくるんだ!?これ結構新しい!
あ、文庫になる前に知ってたってことだったらなんとなく納得か?今度聞いてみよう。

ややっ、映画にもなってるらしいし、訳者さんも「いい感じよ」みたいに書いてたから見てみたい!

一応インド人移民の2世が主人公みたいになってる。
要はそういうことなんだけど、読んでいて「移民」とか、こないだ授業で習ったプッシュ要因プル要因だとか、そういうことはまったく問題ではなかった気がする。もちろんゴーゴリは、自分の民族的な面で、インド人の息子なのにゴーゴリ?とか、両親のアメリカ社会に溶け込まない様子だとかに腹を立てたりもするのだけど、それは彼には偶然そういうところが気になる要素だったということで決して特異な状況ではなかったはず。
とはいえ、これがインドの関係ない内容であればこうも人を惹きつける物語になったかしら。あら、でもそれでは物語自体成り立たなくなるね。というか別の物語になるね。

一応、というのは理由があって、訳者さんもあとがきで述べていたとおり、ラヒリはいろいろな人物の視点で物語を展開していく。そしてそれは彼女なりの登場人物への優しさなのでは?と訳者さんは続けていた。

個人的にはゴーゴリの母であるアシマのことがもっとも気になった。あとがきにあったか、この物語はゴーゴリが生まれる前から描かれていて、実は文中で一番生きていたのはアシマなのだ。だからと言うだけでなく、時々描かれるアシマの心情というのは他の人物のそれと比べても多分、ずいぶん骨太で深みがあり、もっと詳しく知りたくなる。

単純にそこで生きた人のことを綴ったお話だけれど、ぜんぜん読んでいて苦にならない。
アシマとアショケがインド人というところが魅力的なのか?インド人の、このお話での登場人物を見ていると、独特の空気感というか、穏やかさというと薄いけどそういうものが流れている気がする。落ち着きという?

ある授業では文学作品には必ず「対立」の概念が埋め込まれているということだった。ここではインドとアメリカということしかり、親子しかり、男女しかりしかりしかり。
いや、親子についても男女についても「インドとアメリカ」に帰結させることができる。

□■分析していくこと■□
・アシマの心情の場面を抜き出して分析
・インドの人の様子
・ゴーゴリとソニアの対比

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