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物語りも書評も評論も漫画も全部読んだら感想かく。んひゃー
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とりあえず①と②を買ってみた。

…!!!!!!!

や、やばい…。
お菓子お菓子お菓子でした。
ケーキが食べたくなります。
『手塚治虫の冒険』で、大友克広を「3㎜×3㎜の画面でかまぼことなんちゃらを書き分けられられる才能」的なことが書いてあったけど、こういう流れを現代の漫画は受け継いでいて、画力の向上、繊細な画面の確立がなされて、で、それが一般的になってきらさんも少なからずその流れにいるのかなと思ったのでした。

というのはお菓子の描写がね…やばすぎるということで。
2巻のガトーショコラとかがやばすぎます。
1巻の冒頭のパウンドケーキもやばい!

画面のことについていろいろ思ったので以下に書きます。
『まっすぐにいこう』の10巻くらいに「手塚さんの漫画を読んで漫画はペンじゃと思った」的なことが書いてあるんですよ。
今『パティスリー…』が最新で、もうそうなってくるとトーンを使ってるページのほうがすごく少なくて、見開き一面ペンのみなんて当然だし、でも物足りなさを感じさせない画面で。
『まっすぐ』は20巻をこえて、終盤の巻を読むと確かにトーンの使用数は減ってますが、今ほどでは。

手塚さんは『漫画の描き方』で、トーンを乱用するのはよくない、というか、使用しすぎるとイラストチックになるとかかれていまして、それは当時背景の効果、感情描写としてのトーンの使用が定着していなかったということもあるとは思うのですけど。

大友さんのトーン使いは比べて、読んだことないんですが図版を見ると、背景にトーンを利用し、それを削ることで光の描写、動きの描写を表現したりだとかで、しかも上手なのであれなんですが。

そうするときらさんは、ペンによる描写だとか画面上の物体の描写においては大友克広の流れの上にいらっしゃるようで、しかし画面の作り方、作成の手段においてはぎりぎりまでペンを使用する方向へと、歴史的に言えば逆行しているという、けっこう独特の路線を進んでいかれてるのかなぁと。

そしてそれがきらさんの独自性のようなものでもあり、だからこそあの画面のやばい美しさが成立するのかな。というかああいう風な物語の世界観を表現するにはああいう風な画面のあり方が必須なのかもかもかも。


なんて思ったのでしたぁ。


でもきらさんがトーンを使用しないのはご本人曰く「めんどいから」だそう。というか、ということもあってのことだそう。
そういうところも好き

やー、シンプルなんだよねー。こんなシンプルなのに、だからわれわれの入り込む「余地」が膨大に準備されている、ような気もするのですよ。なーんて。
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